"古本掘出し屋"のつぶやき

本好き高じて古本屋商売に・・・多くの本を見ることが出来ても整理に追われ、読める時間の短いのが不満

読書人口は減少?

出版不況と言われて久しい。

社説:読書の秋 若者よ、本を開こう - 毎日新聞

 なんでも、売り上げ規模が1996年のピーク時のほぼ3分の2までに減少したそうだ。

特に雑誌が深刻のようだ。
また、同記事の指摘によると・・・”「まったく本を読まない」という学生が40.5%に達し、調査を始めた04年以降、初めて4割を超えた”とある。

雑誌の不振は、なんだか判るような気がする。いやはや、これだけ嗜好が細分化されてしまうと編集側も大変だろうとか、ネット広告に予算を奪われて雑誌媒体への出稿も減っているんだろうなと思ってしまう。

 最も憂慮するべきは、「まったく本を読まない」という学生が40.5%に達し・・・と言う事実。これって大問題の数字じゃないかと!

実に嘆かわしい事実の数字。教育・研究の場で学生さんは何をしているんだろうと思ってしまう。断片的な知識の収集ばかりが優先され、優れた先人の思索の足跡を辿り想像力や考える力を磨くような機会が失われている。10代後半から20代前半の時期、特に読書を通じて感性に磨きをかけるようにして欲しい、と切に願う。