"古本掘出し屋"のつぶやき

本好き高じて古本屋商売に・・・多くの本を見ることが出来ても整理に追われ、読める時間の短いのが不満

村上春樹の語るジャズ

先週はノーベル賞の発表があって、三人の日本人受賞が実現。これは、もう素直に喜べた事柄。今年もまた、村上春樹さんが受賞するか?の話題も盛り上がった。
本日は彼の小説に関する話題ではないのですが。小説家になる前、ジャズ喫茶のマスターだったことは広く知られている(かな?)。

村上春樹とは年齢が近いので、若い頃に馴れ親しんだモダンジャズの嗜好も似かよったところがある。但し、村上さんの方がはるかに博識なのだが・・・。

彼のジャズに関する傾倒ぶりを最もよく表しているのが、この本の末尾に収録されている「私的レコード・ガイド」(ディスコゴラフィー)だ。


Amazon.co.jp: さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想 (新潮文庫): ビル クロウ, 村上 春樹: 本

国内で入手の困難なものもあるようだが、彼のジャズに対する好みの一貫性を強く感じさせられるような選択であると見えます。流石、ジャズ喫茶のマスターを張っていただけのことはあるなと率直に思います。

また、『さよならバードランド』の翻訳にあたっては、著者・ビルクロウと面談して細部を確認しながら翻訳を完成させたそうだから、訳者としてのこだわりも強い。

ジャズに関して、もっと発言して欲しいなと言うのが希望でもある。